50代 家 新築 注文住宅 家造り 猫と暮らす メインクーン

50才で自分の理想の家を建てました

50才という年齢と低予算の悪条件で理想の新築一戸建ての家を持ちたいとがんばって建てました(*^^*)

再訪

後日、約束通りに相方と再訪。

到着すると、思った通り軒のチェック

十分な長さで気に入った様子。
家の中に入ってからも土間、床、梁のチェック。

どうやら合格のようで顔つきも態度も違う。
気に入らない時には全く無表情で質問も0。

案内している営業の方に申し訳なくなるほどに態度に出てしまう相方。

そんな時、小心者の自分はお客でありながらもハラハラしてしまう。
だが今日はよく質問も出る。
室内も外観も気に入った様子。

自分と同じく高評価のようだ。

この家は和モダンというか、自分の好みに合っている。

もちろん工房信州の家やBESSの八風のように完全な「和」もいい。

でも、自分はこのくらいが好みかな。

地球民家

土曜日の昼間に一人で見学会に出かける。

今の自宅からはそこそこ遠い場所で車で1時間以上かかって到着。
地球民家「未来」という名のその家は平屋。

atto-home.co.jp

黒の外観で素直にカッコよかった。
相方は軒の深い家が好きなので入る前にチェックすると、

ふむふむ、軒も深いぞ。
いい感じ。
さて中を見てみよう。おじゃましまーす。
玄関を開けると、すぐに続きの土間スペースとリビングが目に入る。

無垢材の床に漆喰の壁。太い梁も見える。
薪ストーブもあるが、今まで見てきた薪ストーブと違う、すっきりした見た目のスタイリッシュな薪ストーブだ。
これもカッコいい。

自分的にはこっちの方が好きだなー。
見学では恒例のアンケートに記入してから出迎えてくれた営業のH氏に案内してもらう。
この家は平屋で「未来」、二階があるタイプは「今」と言うらしい。

早々に予算が少ないことを話すと、壁などは自分で塗ればその分はコストを抑えられると話してくれた。

このモデルハウスの塗り壁はH氏も参加してスタッフで塗ったのだと話してくれた。
ん?HACKのようだな。ますます気に入った。
自分にとっての最大の難関は、やっぱりコストの問題ですからね。
資料をもらうとそれぞれのタイプの参考価格が書かれている。
おや?思っていたより安い。

まぁ諸経費は含んでいないだろうし、薪ストーブも別だろうけど、思ったよりも手が届きそうな金額だ。
正直に考えている予算の額や希望を伝える。
「叶わない夢ではないと思います。」との返事。
まぁ、どこのハウスメーカーの見学会でも同じ答えをもらうんですけどね…

相方の意見はどうだろうか?何となく好きそうな家なのだけど。
どうしても予算ありきの見方になってしまう自分と違い、相方のチェックは厳しい。

ぽろっとそんな話をすると「ぜひ奥様も一緒に再度見学に来てください。」とH氏。

再訪を約束してこの日は帰った。
さてさて相方の厳しい査定基準をクリアすることはできるのか?

あっとホームって??

HACKの件があってから特に進展がないまま、しばらくたったある日のこと。

完成見学会の広告が目についた。
モデルハウスを持っていないこともあり見学したことのないところだ。
あっとホームというところで、見学会を行う家は地球民家というシリーズらしい。
あらかたのハウスメーカーは見学済みだったが、大手ハウスメーカーが多く、ここは初めて聞く工務店だ。

でも広告の写真は自分の好み。
少し興味がわいた。
見に行ってみたくなり相方に相談する。
残念ながら相方は見学会の日は仕事なので、自分一人で見に行くことになった。

さて広告にある通りの家なのかどうか?

HACKの家

思いはあるが進展しない日々が続いていたある日、地元の情報誌の広告が目についた。
HACKの家。
無垢材を使用し、自分でDIYできる家。
見た感じはかなり良さそう。
しかも売り出したばかりなのか棟数限定ではあるが特典付きで売り出している様子。
自分はトイレの交換など、可能な範囲のDIYは比較的好きな方だ。
その方が愛着も沸いて満足感もある。
自分でDIYできる部分もあるのなら金額的にも折り合いがつくのでは??
少しの期待を持って相方と尋ねてみた。
が、売り出したばかりでまだコンセプトも固まっていないらしい。
金額設定もまだ決まっていないようなことを言い出した。
見切り発車してるのか?
なんだかんだで別のタイプの家を勧められた。
聞きながらも…これじゃない感。
HACKの家に興味があってきてるのに、自分たちの建てたい家からは除外されたようなタイプの家を勧められても仕方がない。
何をもって広告を出したのだろう?
売る気がないのに広告を出したのか??
何だか釈然としないまま、今度はローンについての勉強会があるとの話で参加となった。
いや、結果として勉強にはなりましたよ。

でも建てたい家でもないのに資金繰りの話だけ聞いても、ねぇ。

BESSの家

自分たちは薪ストーブにしても無垢材にしても木の温かみのある家が好きなのだとはっきりしてきた。
工房信州の家が気に入ったのもこの理由からだと思う。
そんな中、どこで情報を仕入れてくるのか相方がBESSの家を見に行こうと言い出した。
工房信州などとは少しタイプは違う。

ログハウスだ。

ただ、前述の理由からBESSの家もありなのかも?と言うことで見学に行ってみた。
山の中にあるBESSの家の展示場はテーマパークさながらだった。
それぞれのコンセプトのモデルハウスが立ち並ぶ中、庭では焚火でマシュマロを焼いたりコーヒーを飲んだりできるようになっている。
アウトドアの雰囲気を味わいながら見学ができる。
家の中に入ると薪ストーブの炎が見える。
暖かく落ち着く。やっぱり薪ストーブっていいな。
この薪ストーブはピザも焼けるようで、スタッフの方が
「今度見学に来てくれる時にはここでピザを焼いて食べましょう。」と言う。
見学というより遊びに来ているみたいだ。
で、肝心の家はというと、全体的には自分の思い描くものとは少し違っていた。
好きな人にはものすごく気に入られる家だと思うが、自分たちにはちょっと合わない気がした。
・・・ただ一棟を除いては。
その家はBESSの家の中でも一番奥の方に建っていた。
八風
相方は黒く落ち着いた外観を見た瞬間からかなり気に入っていた。
軒の深い屋根や薪ストーブや木をふんだんに使った作り等はもちろん自分たちの好みに合っている。
だけど、それだけではない独特の雰囲気が何より気に入った。
古い重厚な古民家の感じなのだけど、とても落ち着ける。
こんな家に住んでみたいと思える家だった。
とにかく相方はもうこの家に夢中だった。
「程々の家」がコンセプトらしい。
参考価格を目にして思った。
程々って…
やはり良いものは程々にお高いようだ。
自分の予算ではかなり厳しい。
美しい山の景色が見える土地に、こんな家を建てたい。
ますます夢のように感じてきた。

足踏み

考えていた場所ではなかなか思うような売地は出ないため、範囲を広げて探してみた。
それでも思ったような場所はない。
範囲を広げた分、妥協もできなくなっているのもある。
ハウスメーカー巡りや完成見学会なんかも相変わらず行ってはいるが、やっぱり工房信州の家がいい。
でもやっぱり高い…
あの件以降、何だか足踏みのようだ。
一時期は契約寸前までいったのになかなか思うようにはいかないものだ。
でも冷静になって、じっくり考えて振り返ってみると、あの時契約しないで良かったと思っている。
土地は確かに良かったけれど、全体的に家の作りは自分のイメージとは少し違っていた気がする。建てたい気持ちが先行して妥協していた部分が多かったと思う。
まぁ、要望を考えたら予算に無理がありありなので仕方ないのだけど。

終わりの始まり?

その後もいくつもの売地を見に行くが、前回のような景色も良くて静かで予算内のところはない。
もちろん予算額を大幅に上げられるとしたら候補になりそうなところはある。

でも、実際には土地購入に使える額は恥ずかしくて言えないほどの額だ。
ローコスト住宅ならもう少し土地の予算に回せるけれど、自分たちが夢見ている家とはどうしても違う。
最初は自分には「庭付き」ということ以外、そこまで拘りがあると思っていなかったのだが、様々なハウスメーカーのモデルハウスや完成見学会に足を運んでいるうちに、随分と理想の家のイメージが固まってしまっていた。

最初の一歩で住宅展示場に足を運んでから既に一年以上が経過している。
最近も自分たちの希望の家の話を相方とするけれど、どこか夢のような話に感じる。
やはり夢で終わってしまうのだろうか。